
そんな中、2005年に山本氏たちを困らせる、ある問題が発生しました。それは、スパムメールの急増です。スパムメールは当初、業務に関係のない不適切な内容であるというだけで、気に留めるほどのものではないと判断されてきました。しかし、一日に数百通も受信した場合、その中から必要なメールを探し出すだけで相当な時間がかかってしまいます。これでは業務効率の低下を招いてしまいます。
しかも、近年はメールサーバを圧迫するやっかいな存在であると同時に、フィッシングサイトへの誘導やボットウイルスの挿入など、セキュリティ面でのリスクが非常に大きいことが分かっています。山本氏は早急にスパム対策製品導入の検討へと入りました。
こうして白羽の矢が立ったのは、「Secure Contents Management Appliance(現行製品名:McAfee Email and Web Security Appliance)」でした。短期間で導入でき、誤検知率も低いことが決め手でした。スコア設定については若干の手を加えたものの、ほぼデフォルト設定に近い状態で運用できていると山本氏は言います。現在、2台をHTTP専用として、1台をSMTP専用として、2台を万が一の障害時の予備機として導入しています。
導入して良かったことについて、山本氏は3年目を迎える現在も、誤検知率が下がらないことや、スパムメールを確実に排除する点、さらに運用工数がかからない点を挙げました。「弊社はグループ内でも早期にスパム対策を導入した企業の1つでした。それを聞きつけたグループ他社から問い合わせがあったこともあります。」(山本氏)コストパフォーマンスの高さや運用工数の低さなど、数々のメリットを紹介したところ、その会社もSCMを購入することになったそうです。
2008年4月、同社は新たに総合セキュリティソリューション「McAfee Total Protection Solution」(以下、ToPS)を導入しました。中でも、1台のサーバで10万ノードまでのウイルス対策ポリシーを集中管理できる統合管理ソフトウェア「ePolicy Orchestrator」(以下、ePO)は、「バージョンアップやパッチ当てなどが一気にできて便利」と高評価です。新バージョンの4.0では、ソフトウェアいらずのWebベースコンソールやレポート作成の自動化機能を追加したほか、Active Directoryの管理機能などを大幅強化しました。「今後は、ePOを最新バージョンにアップグレードしたいと考えています。」(山本氏)